#02

オンラインハイスクールの先駆け
「ルネサンス高校」。
次世代の教育を支えるICTと
ハイスペックパソコン

コロナ禍でオンライン授業が当たり前になった今、ネットで学べる通信制高校の人気も高まっている。その先陣を切ったのが、2006年という早い段階に「ICTを活用した通信制高校」として開校したルネサンス高校だ。ここでは同校の教育理念やICTを活用した教育の意義、そして昨今、大きな注目が集まっているeスポーツコースの取り組みなどを、同校eスポーツ担当の山本純平氏、内山聖也氏に聞いた。

目的
ICTやデジタルデバイスを活用した新しい発想の教育を届ける
課題
子供たちの個性を伸ばす画一的ではない教育の必要性
効果
生徒たちに多様な将来設計像が生まれ、ICTを通して生徒たちのコミュニケーション能力が育まれる
内山 聖也
内山 聖也ルネサンス高校 eスポーツ担当

ルネサンス高校eスポーツコースの運営や授業を担当。eスポーツが大好きで、仕事終わりや休日は生徒と同じようにゲームに夢中になっている。eスポーツ業界には様々な職業があることを伝え、生徒一人ひとりの将来の道を探し一緒に夢を追いかけている。

山本 純平
山本 純平ルネサンス高校 eスポーツ担当

ルネサンス大阪高校eスポーツコースのキャンパス運営を行うと同時に、西日本の各キャンパスの授業カリキュラム作成やオンラインを活用した授業実施などの教務全般を担当。趣味はフットサルで、eスポーツではefootballに取り組んでいる。

いつでもどこでも学べるから、自分の夢と高校の勉強を両立できる

ルネサンス高校は日本におけるICTを活用したオンライン教育を取り入れた学校のパイオニアだ。まだネットを活用した学校が一般的ではなかった2006年に、IT会社が経営する株式会社立の学校として誕生。今年で創立17年目を迎える。

「ICTを活用することの最大の意義は、特定の校舎に通うことなく、いつでも、どこからでも授業を受けられることです。本校はICTを活用することで、若者一人ひとりの個性に対応した教育を提供したい、との思いで開校されました。オンライン授業がメインなので、忙しくて普通の学校に通えない人も高校の学びを継続できます。ですから芸能界やスポーツ、バレエの世界で活躍している生徒も多く在籍しています」(山本氏)

通信制高校といえば、普通の高校になじめない不登校の生徒が多い印象をもつ人もいるだろう。確かにそのような生徒もいる。しかしルネサンス高校の場合、むしろ将来の夢ややりたいことが明確に決まっていて、その道を極めることに専念したいから通信制高校を選ぶ生徒も多いという。

「本校卒業に必要な登校日数は年4日程度。オンラインでの授業も全日制高校に比べると、決まった時間に学習する必要がないことや、登校する必要がないことから、自分の自由になる時間を確保しやすいのです。そこで空いた時間を、自分が好きなことに思い切り使えるのです。また本校ではそのために、通常のカリキュラムに加えられる様々なオプションコースを用意しています」(内山氏)

オプションコースには通学コースとダブルスクールコースの二種がある。通学コースは学校や連携キャンパスに週数日通うスタイルで、今、大きな注目を集めているeスポーツコース、韓国のダンスやボーカル、韓国語レッスンを受けられるコースなどがある。ダブルスクールでは専門スクールと提携し、高校に在籍しながら美容やアニメを学んだり、海外留学をしたりすることができる。

「最近はダブルスクールとして、本校が提携している進学塾で学ぶ生徒が増えています。高校卒業のための勉強は本校で最低限の時間で済ませ、それ以外の時間は難関大学合格のための受験勉強に専念するのです。絶対に入りたい大学がある生徒にとっては効率的で、合理的な考え方だと思います」(山本氏)

いつでもどこでも学べるから、自分の夢と高校の勉強を両立できる
いつでもどこでも学べるから、自分の夢と高校の勉強を両立できる
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話題のeスポーツコースにハイスペックなゲーミングパソコンを導入

ルネサンス高校では2006年の開校以来、さまざまなデジタルデバイスを活用したICT教育に取り組んできた。当初はパソコンとデジタルペンだったが、現在では多くの生徒がスマホやタブレットを使って授業を受けている。

生徒たちは自分の都合のいい時間にスマホやタブレット、パソコンで動画コンテンツを視聴。レポートを提出し、教員からの添削や解説などのフィードバックを受ける。昔の通信教育のような紙のレポートの郵送は不要で、授業はネット上で完結する。

「本校の動画コンテンツは視聴するだけで理解できるよう工夫しています。同時に学習進捗状況の確認や進路指導などのサポートにも力をいれています。生徒一人ひとりに担任がつき、SNSやオンライン会議システムなどを用い、勉強や進路に限らずプライベートな相談にものっています」(内山氏)

全国8か所の連携キャンパスにも教職員がおり、さまざまな相談にのってくれる。定期的に登校して各自の進路に向けた勉強をし、同級生や先輩後輩と接することで社会性を身につけられる「通学コース」もオプションとして用意している。

「オンライン授業にはオンラインにしかできないメリットがあります。同時にフェイストゥーフェイスのリアルな場でしかできないメリットもあります。私どもはオンラインとオフライン、デジタルとアナログをうまく組み合わせることで、生徒一人ひとりの個性や適正、目的に合わせた教育を提供したいと考えています」(山本氏)

実はeスポーツコースも、もともとはひきこもりがちだった子供を家から出し、人との触れ合いのなかで社会性を身につけてもらうことを目的に設置したという。

「ただその後、eスポーツへの注目が集まり、プロゲーマーを目指していたり、ゲーム業界で働きたいと考えていたりする多様な生徒が集まるようになりました。eスポーツコースではプログラミングも学ぶので、それをきっかけにプログラミングへの興味を深め、情報技術系の大学に進学する生徒も多くいます」(内山氏)

そんなeスポーツコースのある全国6つの連携キャンパスには、マウスコンピューターの「G-Tune」がずらりと並んでいる。パソコンの性能が勝敗に影響を及ぼすeスポーツの授業や試合では、グラフィック能力の高いゲーミングパソコンが不可欠だ。また現在、若者の間ではゲーム実況中継をするストリーマーが人気の職業になっている。そのためeスポーツコースの授業では、YouTubeにアップする動画の編集なども行う。よって授業で使うパソコンには、PhotoshopやAdobe Premiereが快適に使えるスペックが必要だ。

「そのようなハイスペックなパソコンを、いかに安価な価格で提供いただけるか。さらに不具合が起きたときに迅速に対応していただけるかどうか。それらを総合的に比較し、最終的にマウスコンピューター『G-Tune』の導入を決めました。おかげさまで生徒は大喜びで、『G-Tune』を使いたいからと授業以外の日もキャンパスに来る生徒が増えました」(内山氏)

スマホやタブレットでのクイックでありながらしっかりとした教育とサポート、必要なコースにはハイスペックPCなどの充実の設備、そのどちらをも兼ね備えた体制こそ、ルネサンス高校の大きな強みと言える。

話題のeスポーツコースにハイスペックなゲーミングパソコンを導入
話題のeスポーツコースにハイスペックなゲーミングパソコンを導入
話題のeスポーツコースにハイスペックなゲーミングパソコンを導入
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ICTやゲームを活用した新しい発想の教育が、 AI時代に生きる子供の可能性を開く

eスポーツコースでは、必ずしもプロゲーマーの育成を目指しているわけではない。むしろゲームを通じて、どんな分野に進んでも役立つコミュニケーション能力や英語力を育成することに力をいれている。とくに英語はゲームを通して学ぶことで、生徒たちのやる気がまったく変わるという。

「今年度からフィリピン在住の先生とネットでつなぎ、英語でコミュニケーションしながらプレーをする『フォートナイト英会話』という授業を始めました。するとこれまで恥ずかしがって英語を話さなかった生徒が、自然としゃべるようになりました。人狼ゲームのなかのディスカッションを英語でやる授業はみんな夢中になり、大変盛り上がっています」(山本氏)

「eスポーツコースの生徒はみんな、ゲームが好きという共通点があります。だからゲームをテーマにすると、授業も自然と盛り上がるんです。英字新聞のニュースは読まなくても、ゲームの最新情報はネットで一生懸命調べて翻訳して読んでいます。いち早くゲームに関する最新情報をキャッチしたいという強い思いがあるからですね」(内山氏)

ルネサンス高校に通う生徒のなかには、中学時代に不登校だった子もいる。そんな子供が学校に通うようになり、友達とワイワイ楽しみながら、活き活きと英語やプログラミングを勉強し始める。その結果、もっと学びたいと大学に進学する生徒も多いという。

「『昔のあの子からは信じられない』と喜ばれる保護者もいます。子供は自分にあった環境さえ用意すれば、自らどんどん成長していくと痛感しています。一人ひとりにあった学習進度に応じた教育を提供するうえでも、ICTやデジタルデバイスは非常に有効です」(山本氏)

ICTやゲームを活用した新しい発想の教育が、 AI時代に生きる子供の可能性を開く

今後、これまで人間がやっていた仕事はどんどんAIやロボットに代替され、今ある職業のほとんどがなくなると言われている。そのような時代を生きる今の子供たちに、昔ながらの画一的な教育では生徒たちの学びたいことに対応できないのではないか。そのような既存教育への懐疑が、ルネサンス高校のような新しい発想の学校への期待や注目につながっているのだろう。最後に改めて、ICTを活用した教育の意義や今後の抱負を二人に伺った。

「現代社会はテクノロジーの進歩により、大きく変化しています。それでも教育現場では長年、黒板を使うような旧態依然とした教育法が続いてきました。ルネサンス高校は、そんな従来の教育の当たり前を疑い、“子供たちが未来の社会で生きる力を育む”という発想で生まれました。そのうえでICTの活用は、非常に有益な武器だったのです」(内山氏)

「ICTを活用すれば、どこにいても優秀な先生の授業を受けることができます。優れた能力や才能をもちながらも人間関係などでつまずき、学校に通えなくなっていた子供に学びの機会を与えることができます。今後もICTを活用することで、すべての子供たちの可能性を広げ、未来の社会で活躍できる力を育てる多様な教育を提供していきたいと考えています」(山本氏)

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